| ■2005年05月16日(月) 引退・・・ |
今日、偉大な選手の引退があった・・・。
彼の名前は‘パトリック・エムボマ’
俺がサッカー選手としても人間としても尊敬してる人です。
その話を聞いたのは
今日の午前練習の前のミーティングでだった。
急な話だったのでびっくりした。
そして悲しかった・・・。
パトリックとの出会いは、
９７年ガンバに入団することが決まり、仮契約して、
万博のスタジアムに試合を見に行ったとき、
活躍して得点王になってたのが初めてだった。
入団したらあの人と一緒にできるのかとワクワクしてたのを思い出す。
初めて挨拶したときも気さくに話してくれて嬉しかったのを思い出す。
初めて試合に召集されたときも
パトリックが怪我で出れなくなって、
前の日に急遽呼ばれて、
試合に出れて、
トレーニー契約だった俺がプロ契約ができたのを
間接的にアシストしてくれた、
いわば恩人なのです。
でも、ガンバ時代はあまり話せなかった・・・
それから彼はイタリア、イングランド、リビアに渡って
日本のヴェルディに戻ってきた。
ヴェルディと試合があったとき、
「リメンバー、ミー？」と聞くと、
「オフコース！」と言って抱擁してくれた。
あの時はホンマに嬉しかった！
そんな彼が神戸に来た！！
話を聞いたときはホンマに嬉しかったしワクワクした。
しかも一緒に２トップも組んだ！！
一緒にゴールもとった！
家にも招待してくれた。
そのとき長い時間いろんなことを話してくれた。
まるで自分の経験を伝えるように・・・。
彼が言った言葉で一番印象に残ってるのは、
「お前にはこれからいろんな可能性がある。
自分で限界を決めないで欲しい。
俺も２５歳まで海のものとも山のものともいえない存在だった。
でもそこから飛躍してここまできた。
お前にもそれができる！」と・・・
本当にパトリックにはいろんなことを教えてもらった。
サッカーのことも、人間としても・・・。
ここで書いてたら何時間も書いてしまうぐらい・・・
そんなパトリックが今日で引退してしまう・・・。
午後のミーティングでパトリックがみんなに挨拶した。
ホンマにいい顔してた。
でも俺は話を聞きながらずっと泣いてた・・・。
って書きながらもずっと泣いてる・・・。
話が終わってパトリックと抱擁した。
それで彼の気持ちはすべて伝わってきた・・・。
練習が始まっっても涙がとまらなかった・・・。
パトリックと今まで一緒にやったこと、
教えてもらったこと、肌で感じたこと・・・。
そのことを考えてたら自然と涙が出てきた・・・。
練習が始まってたからとめようと思ってるのに、
とまらなかった・・。
前に家に行ったときに
神戸でサッカーをやめるという話を聞いていたから
わかってはいたけど、
急な話しやったから・・・
考えてみたら、
最近２人組みの練習をパトリックとやることが多かった・・・。
バン一緒にやろうって・・・
最近いつも２人でやってた・・・。
怪我で苦しんでたのもわかってる。
治ってもすぐ怪我・・・
治ってもまた怪我・・・
俺も悲しかったもん。
でも、最近は楽しんでる感じやった。
もうココロは決まってたんやと思う・・・。
そんなことを書きながらまた涙が・・・
でも、わかってる。
悲しんだり、泣いたりするのを
彼が望んでないと・・・
俺ができることは
次の大宮戦。
絶対勝って笑顔でパトリックを送り出すこと。
パトリックの第２の人生のスタートを勝利で始めてもらいたい。
勝ってパトリックと抱き合いたい。
絶対点を決めたい。
そのゴールをパトリックに捧げたい！
今日、またパトリックに教えてもらった。
サッカー選手に終わりがあること・・・。
その終わりをいい顔で終わらせることを・・・。
俺はあと何年できるかわからない。
でも、引退まで毎日毎日精一杯やりたい。
エムボマという偉大なサッカー選手としての
キャリアは今日で終わったかもしれない・・・。
でも、俺とパトリックの友情はこれからも続くと思う。
‘アンリ・パトリック・エムボマ・デム’
アリガトウ！そして、オツカレサマデシタ・・・
Bonne chance！
LOVE&PEACE BAN
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